ブライトリング ナビタイマー1ST REF.806 やはり基本はヴィンテージ、一番の弱点は「水」
さて、今回の「時紡ぎ」は前々回より続いている、ブライトリングのナビタイマーの初代、Ref.806、最終回です!!
現行にはない、泥臭い男臭さを漂わせたナビタイマーRef.806、アンティークにしてはサイズ感が現行の時計の中に入れても遜色がないので、見劣りはしません。
ただ、一番怖いのがやっぱり水。 リューズとクロノグラフのプッシュボタン付近、回転尺・・・
そして裏ブタ・・・あらゆるところから水分が入り込む可能性があるため、雨の日の使用は基本的に不可ですね。
夏場でも汗をかいたら僕ははずしています。
(上の画像はネット上より拝借しています)
搭載されているムーブメントはヴィーナス社のCal.178。 1924年にスイスのベルンにて創業して以来、バルジューと共に中級から高級レベルのクロノグラフを生産していたメーカーです。
知り合いの技術師の方曰く、「特殊なところはないが、手巻きクロノグラフの最後を飾る完成形のムーブメント」とのこと。
「ヴィーナス自体が地味ながらも高い技術力を誇っていたので、そう言った意味でもいかにもヴィーナスらしいムーブメント」と、現場の技術者の方からも高い評価がなされている名クロノグラフムーブメントです。
一部、ロレックスの手巻きデイトナと同じ「バルジュー72」が搭載されている個体があるようで、これは現在かなり希少性がある時計としてコレクターズアイテムとなっています。
文字盤・・・今からおよそ60年前にこのように精緻に作り込まれた計算尺を表現していたことが脅威ですね・・・。
文字盤の状態は本当に良好です。 ひび割れやブツブツが全然見受けられません。
ただ、前々回の記事でも書きましたように、紫外線対策がなされていない頃の文字盤なので、太陽光線が強い日中は使わないようにしたり気をつけてはいます。